カメラを手に入れて一度は撮ってみたかった写真が夜景。
ただ三脚やレリーズが必要みたいだし、カメラの設定も難しそうと感じたのも事実。
で、わからないながらも適当にネットの情報を拾ってやってみると、それなりに写真が撮れたわけです。
自分が思っていた以上に綺麗に撮影出来て、もっと色んな夜景を楽しみたいとさえ思えるようになる不思議な被写体が夜景。
カメラ初心者さんでも、カメラの設定がわかれば意外と簡単に撮れるのが夜景だと僕は思っている。
理由としては季節や気象条件(雨でも雪でも)に制限が無く、現地に行くことさえ出来れば誰でも撮影が出来るから。
夜景は逃げたり隠れたりしません(笑)
大規模停電が発生したり、超濃霧とかなら無理だけどね^^;
ほんとに全然難しくないので、ポイントを押さえてチェレンジしてみてはいかがでしょうか?
Contents
夜景撮影のやり方「カメラ設定&撮影のポイント」
夜景撮影の前提として
(キラキラ光芒の出る建物の夜景撮影をしたい)↑こんな風に街灯がキラーンとなったやつ。
前提としてどんな夜景が撮りたいのか?と言う事です。
今回は写真のほとんど全部にピントがあっているように見えて、街灯などの点光源がキラーンとした(光の筋)夜景撮影をカメラ固定で行いたいと言う前提(手持ち撮影はカメラの設定が変わる)
夜景撮影に必要な物
- マニュアル設定が出来るカメラ
- レンズ(標準ズームのキットレンズで十分)
- 三脚(卓上三脚でもなんでも)無くてもOK
- レリーズ(無くてもOK)
- 各々が撮影に必要だと感じるもの(僕は椅子やライト)
1のマニュアル設定の出来るカメラ
カメラは設定を変更できるものであればなんでもOKです、フィルムカメラはわかりません
2のレンズについて
レンズはキットレンズとして、最初から付いてきた物で十分です。
蛍や天の川を撮影する訳では無いので、明るいF値の数字が低い2.8とか1.8のレンズが必要ないからです。
逆にF値の数字は大きくする撮影なので、キットレンズで十分なのです。
3の三脚について
三脚は安くても良いので出来ればあった方が撮影の幅が広がるはず。
無くてもどこかにカメラを置いて撮影は出来る。
ただ小さい卓上三脚でも良いので用意した方が良いっすよ。
4のレリーズについて
レリーズとはシャッターボタンの代わりを、務めるカメラアクセサリーの事です。
リモコンでもOKです
カメラのシャッターボタンを、人差し指で押して撮影するじゃないですか?
アレやると夜景撮影では写真がブレちゃう原因になるので、レリーズが必要と言う訳です。
でも無くても大丈夫、カメラの機能にセルフタイマーがあると思うので、2秒タイマーとか5秒タイマーで代用可能。
5の各々が必要に感じるもの
最後は、夜の撮影で自分がコレは必要だと感じるものです。
僕の場合であれば小さいライトと長時間遊ぶなら椅子が必要かなーと思っています。
他にもオヤツとか、スマホとか各々が考えてください。
夜景撮影のポイント1(カメラとレンズの機能設定)
- カメラ本体の手振れ補正をOFF
- レンズの手振れ補正をOFF
- ノイズリダクションOFF
- 長秒時ノイズ低減OFF(ONだと撮影時間が倍になる)
- ピント合わせはマニュアルで出来るように設定
- ISO自動制御OFF
1カメラ本体に手振れ補正機能のついたカメラであればOFF
2↑レンズ側に手振れ補正があればOFF↑ ついでに5のマニュアルでピント合わせをするために切り替えを行なっている「A→M」の部分。
3ノイズリダクションOFF
4長秒時ノイズ低減OFF↑
(注意)もし撮影時間に余裕が有り、撮影後にレタッチしないのであれば、ONでもOKです。
ただ撮影時間が倍になるだけの事。
撮影時間が30秒だとした場合、ノイズ除去の為にあと30秒の時間が必要になる為、その間はカメラを触ることが出来ない。
なので、ご自分のカメラの性能を調べる為にも、ONの時とOFFの時の写り具合を確認してみるのも良いかと思います。
5は2のついでにやっている
6 ISO自動制御OFF↑
色々と設定が最初に必要なのです、慣れないうちは撮影に出掛ける前に設定しておくと現地で焦らないで済みます。
以前、ホタルの撮影時に写真が撮れないので、スマホで設定を調べたのでしょう、ですがご自分のカメラの設定方法がわからない方がいらして、暗闇で困っていたカップルがいらっしゃいました。
夜景撮影のポイント2(カメラの固定)
カメラを被写体(撮りたい対象)に向けて固定する。
この時に三脚があれば三脚を使用する。
三脚が無ければ地面に置くか、カバンの上に置くか、車ならボンネットの上でも、手持ちしない事でブレを防止するためにカメラを固定する(動かさない)
夜景撮影のポイント3(写真の明るさはカメラに任せて様子をみる)まだ決定では無い
- 絞り優先Aモード
- ISO100
- ISO自動制御はOFF
- 露出補正は+-0
- ホワイトバランスは電球や蛍光灯ならソレっぽくなる(お好みで)
- シャッタースピードはカメラが決めてくれる(上の画像の赤枠部分)
***上の画像の下側の赤枠部分、風景や夜景の場合はニコンなら「AF-S」になるようにしましょう、キャノンだとワンショットAF**
露出補正は+ー0にしておく↓の赤枠部分ね
Aモードの絞り優先にダイヤルを回す、キャノンだとAvの表記
ホワイトバランスはお好みで、わからなければ電球にでもしましょう。
上の設定が終われば、ピントを被写体に合わせて一枚パチリしてみてください。
ピント合わせは、液晶画面の拡大表示を使って慌てずに丁寧に合わせよう。
試し撮りした写真が、暗いのか明るいのか?が決定する瞬間。
写真の仕上がりに正解は無いと思うので、自分が「良い」と思うのならそれが正解。
でも暗いとか明るいと感じるなら次のステップへ進もう。
(注意点)夜景など暗い場所でカメラの液晶画面を見るといつもよりも明るく感じます。
なので家に帰ってパソコンで見たら、思ったよりも暗かったとなることが多いのです。
レタッチをしない場合は、若干明るめに撮影した方が無難な場合が多いです。
夜景撮影のポイント4(マニュアルで明るさを調整する)
自分が思い描く夜景の明るさがあるのであれば、マニュアル撮影で明るさを調整して行く。
マニュアルは難しく感じる。
カメラ初心者だったときはそうでしたが、やってみると意外と簡単。
カメラの設定Aモード(絞り優先)をM(マニュアル)に変更してあげる。
ISO100及び絞りF8、露出補正は触らない、そのまま。
Aモード(絞り優先)で撮影したさっきの状態でシャッタースピードが仮に10秒だとした場合、明るく感じるなら少し早める、暗いと感じるなら少し遅くする。
そして都度試し撮りをしていき、自分の好きな明るさになるようにしてあげるだけ。
夜景撮影を実践してみる
と言うわけで、書いた内容を実践してみることにしました。
夜景撮影が初めてで全くわからない人であれば、なんとなくこんな感じになるのねって事がわかればOK。
撮影地に選んだのは、同じ千葉ブロガーで手賀沼の(沼ブロガーを名乗る落合さん)が撮影した柏のT-SITE
柏の葉 T-SITE(蔦屋書店の周辺)にて長時間露光の夜景写真を撮影してみた | ネットメディア攻略研究所 | SNSの専門家落合正和公式Blog
柏市に住んでいるのに異空間のようで、夜景が撮れる場所として紹介されていたので行ってみました。
尚、落合さんも夜景は初めてだったようですが、設定さえわかれば上手く行きますね^^
諸事情があり深夜3時ごろに伺った、おそらく日の入り時間に合わせて行くともっと良いかも知れない。
今回は三脚を持っていない場合と言うことで、カメラをどこかに置いて撮影しようと思っていたら、丁度良い机のようなものがあったので、その場所にカメラを置いて撮影しました。
三脚無し条件で撮影してみた
↑こんな感じでただカメラを置いただけ、手で持たない(三脚が無いことを前提として)
カメラの機能や撮影の設定などを確認して、カメラにシャッタースピードを任せてみましょう。
Aモード絞り優先にして、カメラが導き出したシャッタースピードは30秒前後と言うことがわかりました。
とりあえずパチリ。
SS30秒で撮影
設定はISO200/F8/シャッター30秒の写真。
使ったカメラのISOが、200始まりのためにこのような設定になっているのですが、ISO100が設定出来るカメラなら100に設定してください。
写真については、サイズ変更と圧縮が掛かっているだけです。
色や明るさなど未加工の撮って出しの写真です。
この明るさが良ければそれでOKです!(写真の正解は自分で決める)
僕はもう少し明るくしたいのでマニュアルに切り替える。
SS40秒で撮影
ISO200/F8/シャッター40秒で1枚パチリしました。
どうでしょう?
明らかに明るくなりました。
では少しシャッタースピードを速くするとどうなるのか?
SS15秒で撮影
ISO200/F8/シャッター15秒で一枚パチリ
1枚目よりも2枚目よりもかなり暗くなりました。
40秒の時と15秒の時では明るさが全然違いますね、暗く感じます?
でもこれでOKならそれがあなたの正解写真なんです。
と言う感じで自分好みの明るさに調整してください。
尚、書いている僕は後ほどレタッチをすることが楽しみ(前提)なので、ある程度の明るさで満足が出来る。
レタッチも楽しい作業の一つなんです
パソコンがあるのであれば、やって損はないです。
レタッチそのものが楽しくなって、外で撮影が楽しくて、家に帰って来てからも楽しいので、楽しさが2倍になるのですww
各メーカーの無料のソフトでやっていた時期もありますが、今は毎月1000円ほど払ってLightroomと言う現像ソフトを使っています。
このソフトを契約すると、フォトショップもついでに付いてくると言う不思議なソフト。
写真のRAW現像をする人であればみなさん使っているみたいです。
F値の変化でキラーンの光芒が変わる
先ほどまでF8で撮影してみたのですが、F2.8とかF4にするとどうなるのか?
気になりません??
F2.8で撮影してF8と比較
で、撮影してみました。
シャッタースピードが5秒、パッと見てそんなにおかしくは無いですよね?
では何が気になるのかと言えば、光の線がクッキリ出ないと言うこと。
光の筋が見えやすいのがF8の時です。
この記事の冒頭に前提として「キラキラ光芒の出る建物の夜景撮影をしたい」ということを書いています。
キラーンとしているのが僕とっても大好きで(笑)
なので最近はF11とかF16にすることも多いです。
ここから先は撮影に慣れたら自分で試してみて、楽しみ方を見つけてみてください。
その他の夜景撮影の楽しみ
一通り撮影が終わると朝まで暇だったので、卓上三脚に乗せた写真を撮ろうともう一台のカメラで撮影、これも夜景写真だね。
ちなみに上の写真ではキラーンがありません。
F値を開放付近で撮影しているので、キラーンとは逆に玉ボケが現れてくるのです。
↑これ普段からやりたいのですが、とても難しい><
最後は置いて撮りました、手に持って撮影出来ません、手がプルプルする(笑)
F1.4の開放で撮影、ググググッとカメラに寄って背景を丸ボケさせるのが楽しかった。
うっかりしていて、もう一台のカメラを撮影し損ねました><
友人と一緒にカメラ遊びをしに行くのなら、協力しあって撮影するのも楽しいですよー。
夜景撮影に関してのアレコレ
夜景撮影をお試しでAモード(絞り優先)にする訳
撮影に慣れてくると、大体のカメラ設定がわかるので、最初からマニュアルにすることが多いのですが、カメラ初心者さんの場合、おそらく基準がわからないと思うのです。
なのでAモード(絞り優先)でシャッタースピードは、カメラに任せて様子を見ることをオススメ。
僕もわからないときはそうしている(夜景に関係無く)目安になるシャッタースピードが欲しいのです。
またカメラによっても違ってくるはず。
ディズニーランド、スカイツリー、工場夜景、東京駅夜景など、場所によって元の明るさが違うので慣れるまではAモード(絞り優先)でカメラに教えてもらった方が早いです。
ミラーレスカメラだと夜景撮影はわかりやすいかも?
ミラーレスカメラは、シャッターを切る前に仕上がりがわかることが良い点。
キラキラした夜景撮影の場合、天の川やホタルのような真っ暗では無いので液晶画面に仕上がり具合が反映されるはず。
マニュアル操作が難しいと感じても、ただシャッタースピードをクルクル動かすだけで刻々と明るさの変化が画面を見てわかるので撮影がしやすい。
一眼レフはシャッターを切ってから画面で確認しないと、仕上がり具合がわからない。
なので僕のように経験の足りない人や初心者には難しいです。
夜景撮影その他のポイント
1,レリーズ無しで撮影する場合、セルフタイマー機能を使うのですが、カメラによっては電源を切るとリセットされたり、一回の撮影でリセットされる機種もあると思われる。
もし各ボタンの機能割り当てで、セルフタイマーが使えるのであれば設定しておくとラク。
2,撮影した写真をスマホなどで見て暗いな?明るいな?と感じたら次の糧にするとして、明るさなどはスマホの機能でも加工することが出来る。
3,撮影した写真は都度、液晶画面を拡大してピントを合わせた場所の写り具合をチェックする。
もしかしたらブレてるかも?もしかしらピントが合っていないかも?知れないから。
4,暗い場所で液晶画面で拡大しながらピント合わせをするのですが、画面がザラザラになっている可能性が大、でもめげずにピントを合わせること。
5,夜景撮影に慣れて、カメラの操作も暗い場所で出来るようになったら、F値を変えてみたり、シャッタスピードを変えてみたり、車のライトを入れてみたり、レンズを変えてみたりと、自分にわかることを取り入れて行くと撮影の幅が少しずつ広がるはず。
夜景撮影の注意点
- 撮影に出発する前にカメラの設定はしておいたほうがラク。
- 出来れば暗い場所でも撮影に必要な操作は行えるようにしておきたい。
- 人や車の往来のある場所では邪魔にならないように気を使う事。
- 怪我などしないように・・
- 家族に行き先ぐらいは伝える
- 女性の一人撮影は注意してもらいたい
- SDカードの容量、電池の容量は十分にしておく
- JPEGだけでは無くRAWでも保存しておこう
- 写真に正解は無い、自分のお好みで撮影しよう
ダラダラと長くなっちゃいましたが、僕が自己流で行っている夜景撮影の手順を書いてみました。
コレが正解かどうかはわかりません、もっと良い方法があるのかも知れませんが、未経験の方でも夜景が撮れる方法なのでやってみてください。
夜景撮影はめちゃくちゃ楽しい撮影。
カメラ初心者さんだからってやらない理由はないです。
最初はちょっとだけ難しいかも知れませんが、最初から上手く出来る人もいないわけで、誰でも最初は初心者。
気にせずカメラで遊びましょ
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ご無沙汰してます。しまるです♪
ちょうどいいタイミングというか、私も夜景や夜空の撮影がしたくなって、先日三脚を買いました!パチパチ。
マンフロットのbeefree Advanced というトラベル三脚ですので、色々手軽に持ち出そうと思います。
とか言いながら、住んでいるとことは地方なので凄い夜景もないのですが、1時間くらい車で走れば天体望遠鏡もある山にも行けるので、星空とかも撮ってみたいですね。
おっちゃんさんの記事を参考にさせてもらいますよ!
しまるさんコメントありがとうございます
ごぶさたです、それにしてもマンフロットの新しい奴ですね^^
僕も軽い三脚欲しいんですが、なかなか手が出ません。
地方だと夜空が真っ暗なイメージなので星がとても綺麗そう、家族に心配掛けない程度に楽しんでくださーい。