一眼レフで天の川を撮りたい!カメラ初心者でもピントさえ合えば撮影出来る

立ち上がる7月の天の川を撮影


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一眼レフカメラミラーレスカメラを手に入れて、どうしても撮りたかったのが夜空に輝く満点の星空や天の川です。

ただ、丈夫な三脚シャッターレリーズが必要みたいだし、カメラ側の設定も難しそうと感じた。

適当にネットの情報を拾って実際に何度も挑戦してやってみると、それなりに写真が撮れたわけです。

カメラ初心者さんでも、カメラやレンズの設定がわかり、天の川の位置や存在がわかれば意外と簡単に撮れるのが天の川だと思っている。

なんたって僕は今だに北極星がどこにあるのか知りません(笑)

もしわからなければスマホのアプリなどを使えば誰でもすぐにわかります

理由としては、天の川が出てくる時間は正確に決まっていて(毎日時間が違う)、気象条件さえ良く、目視出来るタイミングで現地に行くことが出来れば、誰でも撮影出来るからです。

天の川はほぼ毎日出ては消えするので(11月や12月はメインの部分が隠れてしまう)、あとはタイミングだけです。

さほど難しくはないので、ポイントを押さえてチェレンジしてみてはいかがでしょうか?

Contents

天の川撮影の最大の難関は目視出来るタイミングでその場所へ行けるのか?

天の川撮影の最大の難関は何かと言えば、ピント合わせや、カメラの操作、カメラの設定ではありません。

これらは基本、わからなければネットの情報を集めればいっぱい書いてある(ここでもこれから以下で書きます)

なので僕が感じるのは、天の川が目視出来るタイミングで撮影地へ行けるのか?です!!

天の川は年中、地球の周りをグルグルしていて(実際は地球がまわっているのですがw)、冬の寒い時期以外は天の川のメインの濃い部分が見れるのです(1月でも後半になれば朝方一瞬見れます

なので、目視出来るタイミングに合わせる必要が出て来ます。

全て自然相手なので自分の都合ではどうにもなりません。

と言うことを最初に覚えておいてくださいね。

天の川撮影に必要な機材など

  1. マニュアル設定が出来るカメラ(ミラーレスでも一眼レフでも可)コンデジでもOK
  2. レンズ(出来る限り広角のF値の数字が低いレンズが望ましい、キットの標準でも可)
  3. 三脚は安価な物でもあった方が良い(手持ちは不可)
  4. レリーズ(なくても良い)
  5. 他には各々が撮影時に必要と感じるもの

①のカメラですが、コンデジでもOKです、実際僕はコンデジでも天の川を撮影しました。

②広角レンズでF値の数字がより低い物がベスト、F3.5よりもF2.8です(標準キットレンズでも大丈夫)

③三脚は無くてはならないので、安価な物でも良いので用意しましょう。

④レリーズは、カメラ側の設定で2秒タイマーなどでもOKです

⑤僕ならゆっくり撮影したいのでペンライトと、椅子を用意したいです。

この辺りのことは、天の川だけでは無く、夜景撮影でも同じような感じになります。

ただ設定がちょっと違うだけ。

一眼レフカメラで天の川や星空撮影をする為の設定

  1. カメラ本体の手振れ補正をOFF
  2. レンズの手振れ補正をOFF
  3. ノイズリダクションOFF(ONだと撮影時間が倍になる)
  4. 長秒時ノイズ低減OFF(ONだと撮影時間が倍になる)
  5. ピント合わせはマニュアルで出来るように設定

一眼レフカメラやミラーレスカメラの設定の話なんですが、僕もネットでくまなく調べて、総合的に判断してとりあえず設定しています。

その場その時、星の大きさ見易さ、また空の明るさや周辺の明るさで設定は変わるはずなので、正直に言えば正解は無いだろうと思われます。

が、僕がたぶん大丈夫だろうと独自に判断した(ネットで調べて)設定にしてちゃんと撮影出来たのでその設定を書いておきます(但し千葉県の海側の暗い場所の場合です)

カメラの設定はマニュアルモード、f値は開放(一番数字の小さい所)、シャッタースピード30秒、ISO感度3200でスタートです。

撮影した写真が明るければシャッタースピードを25秒など少なくしたり、ISO感度を下げてみたりする。

逆に暗ければISO6400にあげてみたり色々

(注意点)カメラの性能的にISO感度を上げたくない!と言う場合があると思います。

ですが、初めての撮影で、今、天の川が見えているのであれば、ノイズが乗ってもとにかく撮る事を優先しましょう

撮らない事には何も始まらないからです。

F値を弄るのは一番最後で良いはず(カメラ初心者さんの場合)

レンズは出来る限り広く写せる広角レンズでF値の明るい(数字の小さいF3.5よりもF2.8)レンズを使用すると星を捉えやすく、ピントも合わせやすいです。

何よりも点で星を撮影したいので、線になりずらいのは広角レンズです。

天の川撮影用のレンズやカメラの機能の設定

カメラ内に手振れ補正機能があるならOFF、レンズに手振れ補正があるならOFF、オートフォーカス機能もOFF

手振れとオートフォーカスをOFFにする

長秒時ノイズ低減と高感度ノイズ機能もOFFにしていますが、高感度ノイズ機能は低めで撮影するのもアリです。

長秒時ノイズ低減と高感度ノイズ低減をOFF

あと、三脚とかレリーズはあったほうが良い、無ければ無いでも撮影は一応できます。

レリーズが無ければカメラ機能のタイマーで代用出来ます。

三脚に関しては代用がたぶん無いので、とりあえず的にでも良いので三脚を用意しましょう。

天の川撮影第2の難関は星のピント合わせ

最大の難関は天の川が見られる場所にタイミングよく行けるかどうかです。

星のピント合わせって始めて行ったときに液晶画面で合わせる・・・

なんて書いてあったんですが、星なんて液晶画面に全く表示されませんでした(星にレンズを向けていないか、もしくわピントが全然合っていない可能性もあるし、キャップの開け忘れも)

で、最近ようやくコツがわかってきたので書いておきます。

その前に動画をちょっとだけご覧ください(うるさい音声は消すと幸せになりますw)

なんとなくですがこんな感じでいつもピントを合わせているんです。

かなり良く見える星にとりあえずレンズを向けて、ライブビュースイッチを回してモニターに表示させるのです。

2番目の動画は実際に月の横にある星でピント合わせをしています。

ザラザラに見えますよね? 実際もザラザラした画面でとてもみにくいです。

はじめて星にピントを合わせるなら、家のベランダからなど、練習しておいたほうが現地で焦らなくて良いです。

ライブビュースイッチを回してモニターに星を表示 天の川を撮影する為の準備で大変なのはピント合わせ

実際にピントを合わせている図↑

ライブビューモニターに赤い四角い枠が大きくなっているので最大で拡大してピント合わせをしている。

構図からかなり右よりにある目立つ星で合わせているのが、モニター画面右下でわかります。

星の場合、ピントリングをクリクリ回すとボヤッとボケたり、めちゃ小さく鋭くなるのでもちろん鋭く小さい星にしてから撮影しましょう。

慣れるとすぐに合わせられるようになる、練習あるのみです(笑)

ためしに家の窓から良く見える星で練習してみてください(めちゃ大事です)

(注意点)もしカメラの機能的に、ピント拡大が出来ない、わからない場合は試し撮りを何度も行い、都度撮った写真を拡大してピントの確認をしましょう。

そんな場合に便利なルーペもあるので購入してみる↓

また液晶画面を拡大しても見えずらい可能性もあるので、僕は液晶ルーペを使って更に拡大して確認しています。

安いルーペで良いのでひとつあると便利です、とくに視力の弱い人は・・

初めての天の川撮影で大事なこと

  1. 到着して天の川が見える時間なのに、見えないからと諦めて帰らないこと
  2. 上の続きですが時間が許すなら月の出までは粘ること
  3. より暗く、光害の無い場所を選んだほうが良い
  4. 事前準備は忘れずに、忘れ物とか天の川の方角の知識(車のナビで方角の確認も出来る)
  5. 天の川を撮影する為の最低限の、カメラの操作は暗闇でも出来るようにしておく
  6. 出来れば明るい広角レンズ(APS-Cなら10mmから20mmぐらいでF2.8ぐらい)が欲しいです(願望)
  7. その他、寒かろう暑かろう、虫対策や車対策は各々が考える
  8. ライトは最低限必要かもしれません
  9. 子供連れなら風邪を引かないようにすることと、飲み物ぐらいは用意しておく
  10. いきなり凄い写真を撮ろうと思わない事w
  11. ノイズが嫌だからとISO感度を上げる事に抵抗しないで撮ってみる
  12. 一通りやり方がわかったら、出来る範囲で設定を変えて試してみる
  13. F3.5やF4でも天の川は撮影出来るし、35ミリや50ミリのレンズでも撮れる

天の川が撮影出来るタイミングを調べる方法

次に天の川が撮影出来るタイミングをおさらいして、頭の中でイメージが出来るぐらいにしてから現地へ向かいました。

まだ見ぬ未知の世界ですからせめてイメージだけはしておくと良い。

月の出入りの時間を確認

撮影したい日に月が出ていると見えづらいので、夜、月が出ない日を選ぶことですね。

(注意)以下の月の出入り時間等、過去(2016年)のものです。

最新の情報が知りたい場合は、国立天文台の各地のこよみなどにアクセスして調べてみてください。

(月の出入り時間を確認するなら)国立天文台 暦計算室 各地のこよみ (日の出入り、月の出入り、南中時、月齢) ここから千葉県を探してみました。

天の川を撮影する地域の月の出入り時間を調べる

5月4日の夜から5日にかけて撮影したいので調べると、5月5日は午前3時39分に月が出てくるとわかりました。

前日4日の月の入り時間が15時25分なので、撮影出来るタイミングは4日の暗くなる時間から翌5日の午前3時39分まで。

尚、5月7日は新月でもっともタイミングの良い日程ですね。

6日の夜から7日の午前5時までが撮影するのに適した時間と言うことです(チャンス!)僕は行けませんが><

月齢を調べます

順番的にはこの月齢を先に調べてから上の月の出入りを調べましょう。

(注意)月齢の例は過去の情報(2016年)です

月齢って言うのは今日は満月なのか?とか、三日月なのか?を調べるわけです。

天の川を撮影するなら月は小さければ小さいほど良いのです、月の光が強くて星が見えなくなるのです。

月齢カレンダーで新月を調べてみる

5月4日とか5日は、新月前なのでかなり小さいお月様となっていますね~、これはチャンスです。

スマホ有料アプリ「Star Walk – 5つ星の天体観測ガイド」で天の川の動きをチェック

僕のように今まで一度も天の川を見たことが無い人は、イメージだけはもっていたほうが良いと思います(ほんとに思うだけですが・・・)

何故なら未知の世界なのでどれが天の川かわからないと思うのです。

ハッキリ見えていれば苦労しませんけどね。

で、スマホのアプリを使って時間ごとにどんな感じになるのかを見てみた。

22時の天の川の位置

22時の天の川の位置はこんな感じですね、東の空からようやく濃い部分が出始めた感じ。

23時の天の川の位置

23時の天の川の位置、この時にようやくホンワカとした天の川の存在に車から見ていても気がついたころです。

かなり薄い感じでした。

午前0時の天の川の位置

午前0時の天の川の位置、だいぶあがってきましたがそれでも薄いです。

午前1時の天の川の位置

午前1時の天の川の位置、なるほどドンドン縦になっていくようですね。

午前2時の天の川の位置

午前2時の天の川の位置、かなり直立に近い状態ですね~、時間的にこの時間にはもう退散予定なのですが惜しいですね。

一人なら朝までいても問題ないんですが・・・家族連れの悲しいところです。

午前3時過ぎには南の空に天の川が縦になるみたいです

午前3時ごろの天の川の様子を切り貼りしてみましたが縦に伸びてカッコイイですね~コレ見たかった。

でも次回挑戦の良い経験です、挑戦して撮影出来たーーーー

天の川の写真を撮影できた

上記の事を踏まえて今回は娘二人と夜間デートで、天の川撮影を行いました、結構確認することが多いのですが3回ぐらいやれば覚えられます(笑)

で、これからその結果発表ですね。

22時に現地到着、撮影場所に選んだのは帰り時間の事と、翌日の予定の為午前1時半ぐらいまでがタイムリミットなので高速から比較的近い千葉県の大山千枚田にしました。

満点の星空ですが天の川はまだ見えません・・・と言うか見たことが無いので実際にどのように見えるのかもわかりません。

ネットの写真で見る景色とは、たぶん違うだろうなと言う感想は持っていますが、ほんとの所はまったくわからないです。

なのでしばし車から星を眺めることにしました(娘達はグーグー寝ています) 暇なのでとりあえず車の中から撮影。

尚画像全てはJPEG撮って出しというやつです、加工出来ません><

カメラの設定はf/3.5 30秒 16mm ISO 3200 ↑ 22時半ごろの星空ですが天の川は見えません。

ですが、上の写真左側の山の頂上あたりに実は出ているのです。

カメラの設定はf/3.5 30秒 16mm ISO 3200 ↑23時過ぎに薄く・・・わずかに車の中からもわかる程度の天の川がほんのりと・・・

カメラの設定はf/3.5 25秒 10mm ISO 3200 ↑ 車の中からだって星空は撮影出来るのだ、まだまだ薄いので車で待機中。

カメラの設定はf/3.5 30秒 11mm ISO 3200 ↑午前0時頃にようやく見えるようになった天の川ですが薄い雲があるようななんだかわかりませんがモヤモヤしている感じです。

カメラの設定はf/3.5 30秒 10mm ISO 1600 ↑ ここでカメラの設定を変えてみた、ISO1600にして撮影。

カメラの設定はf/3.5 30秒 11mm ISO 1600 ↑午前0時半ぐらいになったがまだ薄い天の川、このまま今日は終わるのかな?それともこれが普通なのか?

カメラの設定はf/3.5 30秒 11mm ISO 6400 ↑ 暇なのでISO感度を6400にして撮影してみたりして色々イジってみる。

カメラの設定はf/3.5 30秒 11mm ISO 4000 ↑次はISO感度を4000で撮影、こういう暇な時に考え付く設定変更でどう写るのか実験しておくのもまた良いね。

カメラの設定はf/3.5 30秒 11mm ISO 1250 ↑ やっぱりISO感度を下げると暗くなるんですね~勉強になる。

カメラの設定はf/3.5 30秒 20mm ISO 1600

↑最後はもし標準ズームレンズしかなかった場合を想定して焦点距離を20mmにして撮影した感じがこれです。

こう見るとやっぱり広角レンズは欲しくなりますね^^

僕がD5500で使用している超広角レンズならお値段も安いので一つ検討してみてはいかがでしょうか?

娘達と天の川と星空鑑賞

娘達に天の川と星空鑑賞をして頂いた時間は、わずかに15分ぐらいですかね?

普段家の前で見ている星とは圧倒的に違うことがわかったようですし、天の川の位置もちゃんと理解してくれて良かった。

娘達を入れて天の川を撮影してみました、しっかりと被写体ブレを起こしておりますが(笑)

天の川撮影まとめ

うーん念願だった天の川、薄い感じであまり綺麗には見えませんでしたがとりあえずながらも撮影出来て良かったです。

ただ、もっと綺麗な天の川が撮りたくなる欲が出てくるんですよね~^^;

なお、レンズはキットの標準ズームレンズでも天の川は撮影出来ますよ⇒天の川をD5500キットレンズで撮影しiPhoneでキレイに手軽に加工する方法

(関連記事)D5500の使い方やレンズ選び、機能や設定28記事をまとめ、1年レビュー少々も書いています

D5500の使い方やレンズ選びと設定関連28記事まとめと1年使ったレビュー

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