人によっては子供の運動会で使ったきりで、あとは使わないなんて人も多いはず。
実は僕もほとんど望遠レンズは使っていなかったわけで、せいぜいカメラを購入した時に試しに鳥さん撮ったり、飛行機撮ったぐらいであくまでも試しです。
なので僕のように遠くのものを、大きく写すことが望遠レンズの使い道だと思っているのなら少し勿体ないです。
キットの望遠レンズの特性を少しだけ、理解出来ると写真の表現が広がって楽しみ方も変わると思います。
カメラ初心者がキットレンズの次に欲しくなるレンズのおすすめは? | カメラアマ
Contents
望遠レンズが楽しいので使い始めたおじさんがゴチャゴチャ書いていく
おじさん、最近ようやく望遠レンズを使い始めて楽しいのです。
ごちゃごちゃ書きますが、お付き合い願います。
望遠レンズのデメリット
デメリットは何か? まずは望遠レンズを使っていてデメリットだな~と感じた部分を紹介。
- 狭い室内では使いづらいです持っているレンズは、70mmから始まるのでとくに使いづらいですが、キットの望遠だと55mmだから意外と行ける。
- ブレ易いです、焦点距離が長くなれば長くなるほどブレ易くなる。
- 長くて重いです、標準ズームに比べれば長さ重さがそれなりに大きくなりますよね。
僕が感じるデメリットは上の3つぐらいです。
ただ室内で、わざわざ望遠レンズをつけて撮影することは、ほとんど無いのであまり関係は無い。
ブレ易いのはほんとにそう思います。
三脚に固定して液晶画面で最大に拡大しているときに、ピントリングを回すと花がユラユラ(厳密にはカメラが動く)、ちょっとした微風でも花がユラユラしちゃいます。
なので慣れるまでは扱いづらいかもしれない。
あとは長くて重いですね、キットの望遠レンズもそれなりに重いし長いので、普段持ち歩く気にはなれません。
あっ、それから星の撮影にはやっぱり広角レンズのほうが良いと思いました。
シャッタースピードを6秒にしてもそれなりに星が流れてしまいます。
望遠レンズのメリットは何か?
- 遠くのものが大きく撮れる
- ボケが簡単に作れる
- 背景を整理しやすい
- 圧縮効果
1の遠くのものが大きく撮れる
これが一番使い道としては多いのですよね。
運動会や鳥のように遠くいる被写体を大きく撮影したいから望遠レンズが必要。
というわけでちょっとだけ、D5500キットの300mmの写る範囲を写真で紹介しておく。
D5500の望遠キットレンズの広角側が上の画像
望遠側の300mmだとこんなにも遠くのものが大きく写ります。
普通の学校などの体育館ぐらいの大きさであれば、キットの望遠レンズで隅々まで届きます。
(参考記事↓)
体育館での撮影どうしたら良い?一脚とISO感度とシャッタースピードがキモ | カメラアマ
体育館の写真撮影は難しいカメラの設定どうしたらいいの? | カメラアマ
動物園の撮影ではD5500ダブルズームキットの望遠レンズが優位 | カメラアマ
遠くの物が大きく撮れる望遠レンズ
焦点距離が長ければ長いほど、遠くの物が大きく撮影できる。
と言うわけで月の写真を撮ってみました。
F6.4 SS1/125 ISO400 焦点距離換算600ミリ↑
2018年中秋の名月をパチリ、少しトリミングをして写真を大きくしています。
遠くの物を撮る代表ですね、他にも運動会、動物園、野鳥など望遠レンズが活躍する場面はとても多いです。
2、ボケが簡単に作れる
ボケ好きにはたまらないボケですが、焦点距離を長くすれば簡単に前ボケ、後ろボケが作れてしまいます。
どんなボケがお好みなのか?自分の好きなボケ味をいろいろ探してみよう。
上の画像(左側F3.5 1/40 135mm ISO400)(右側F11 1/4 135mm ISO400)
135mmと言う望遠域でF11にしている右側のコスモスも、写真の前後がそれなりにボケていますよね?
これが広角レンズだと全部にピントが合うぐらいになっちゃいますが。
望遠レンズで焦点距離を長くしてあげれば、それだけでボケが作りやすくなります。
あとはお好みでボケ具合をコントロールしてあげるだけ。
上の写真は240ミリで撮影した菜の花、F値5でも望遠で撮れば前後ともにすごくボケが出てくれます。
使用しているレンズは以下のレンズです↓
上の写真は焦点距離換算600ミリのF5.6で撮影した彼岸花。
前後がとろとろにボケていますね。
焦点距離が長いほど良くボケてくれます。
(ボケに関する参考記事↓)
「背景ボケ」初心者がそれっぽい写真を撮影したい時のポイントは4つ | カメラアマ
3、背景を整理しやすい
背景が極端に狭くなる(画角が狭い)ので整理しやすく、無駄な物を簡単に排除することが出来る。
この部分が広角レンズとは違って、被写体の背景がとても整理しやすくなります。
余計な物はいらない、イチョウの葉と空の青さだけで十分だと思うならこんな感じで。
4、圧縮効果
圧縮効果・・ちょっと難しい言葉なのですが、後ろの物体と手前の物体の距離を縮めてくれる効果・・こんな説明じゃわからないですよね・・ 遠近感が無くなる効果・・これもわかりづらいので写真を見てもらいましょう。
説明下手ですいませんです。
F8 SS1/40 70mm ISO400 ↑70ミリで撮影するとこんな感じ、中央の白いコスモスと風車にはそれなりの距離感がありますよね。
ついでに人の頭も写っているので距離感があるのはわかります。
F8 1/13 200mm ISO200 ↑F値を変えずに200ミリにしてみると、距離感が縮んだようになりました。
風車前で撮影している人の後ろ姿も、いっきにこちらに向かってきましたよね。
これが圧縮効果です。 もう一つ事例
滝を背景にした圧縮効果の事例
F8 1/3 70mm ISO100 70mmの広角側で撮影した時の様子が上の画像。
カメラを構える友人と滝の距離感に注目してみてください。
ごく普通の距離感に感じますよね?
F8 1/3 155mm ISO100 155mmで撮影した時が上の画像です、どうでしょう?いっきに背景が迫って来ているのがわかると思います。
遠近感とか全くなくなってしまっています。
ついでに滝の水意外の余計な物が無くなり始めました(背景の整理)
距離的に友人と滝との距離はなんとなくですが、30メートル以上は離れているはずなんです。
F8 1/3 200mm ISO100 最後は最大に望遠させた200ミリでの撮影です。
より滝が近づいてきてすぐ隣で撮影しているように見えちゃいますよね?
これが圧縮効果というやつです。
望遠レンズじゃないと圧縮効果ってないのか?
となると望遠レンズじゃないと圧縮効果は無いのか?
と言えばそうではなく3つ上の写真のように、70mmで撮影しても効果は現れるのです。
F16 1/2 70mm ISO200 上の画像の上部を見てみるとわかると思うのですが、コスモスが密集していますよね?
写真の半分から下はまばらに、コスモスが咲いているように見えるのですが、これが正解。
実際は上部ほど密集しているわけではありません。
またある一定の間隔でコスモスとコスモスの間に人が通れるスペースも何箇所かあるのです。
なので写真上部は圧縮効果が掛かっているわけです。
この写真からわかることは、焦点距離が短くても圧縮効果はあるということ。
なのでより望遠側で撮影すると、圧縮効果が出やすくなりますってことです。
望遠レンズのボケと背景整理と圧縮効果がとても楽しい
遠くのものを大きく撮るためだけに、望遠レンズを使うわけではないと知りました。
まだ知らなかった春頃にお花畑で、白くて長いレンズを持った方が結構いて「花撮るのになんであんな大きなレンズが必要なんだろ??」と思っていました。
その理由は圧縮効果を狙っていたり、ボケ具合だったり、背景の整理だったり、マクロチックにと、撮る人の好みなのでしょう。
僕は50ミリの単焦点で十分だと思っていたのですが、望遠レンズを使うとそれはそれでまた違った写りで楽しみ方が倍増しました。
特に街路樹の並木をそのまま広角で撮影すると、木と木の間が開き過ぎておもしろくなかったのです。
望遠レンズを使うことで圧縮し、並木が密集しているように撮影出来る。(とは言えこれも各々の好みですから)
上の写真は望遠レンズを使って、圧縮効果を出して並木を密集させている例ですが、実際はもっと木と木の間隔は広いのです。
あとは花畑でも同じようにまばらに咲く花を密集させたい時にはとても便利ですよね。
今回のまとめ
まだ望遠レンズを使い始めて2ヶ月ぐらいなのですが、望遠レンズの特徴がなんとなくわかってきました。
記事執筆当時に使っているレンズは以下のもの
もちろん撮影する被写体で変えるのですが、花を撮影するときは間違いなく望遠レンズのほうが個人的にはヒットしてとても楽しいです。
少し遠目にいる花を好きな画角で捕らえ、液晶画面で最大に拡大してピントリングをユックリ回してお好みの位置でピントを合わせる瞬間。
レリーズを片手で持ちながら風が止み花が止まる瞬間を、液晶画面で最大にして見ながら待ってレリーズを押している時がめちゃくちゃ楽しいです。
と言うことで普段何を撮影しているのかはわかりませんが、もしかしたら標準ズームレンズよりも望遠レンズのほうがお好みの写真が撮れるかも知れませんよ~。
たまには使ってみてはいかがでしょうか?
以上僕が感じた望遠レンズの楽しさでした^^
望遠レンズとの対極側にいるのが超広角レンズですが、広角は広角の楽しさがありますよ。
とは言え、遠くの小さな被写体を撮影したいのでこんな記事も書いていますよ↓
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